今週のWJ51の【ONE PIECE】は光月おでんによる「白舞」から「九里」までの道中記。次々とおでん氏を慕う部下が増えていくのが痛快です。
大名と家臣
第962話のタイトルはストーリーのまんまですね。
オロチの嘘に霜月康イエは気づいている様子だった
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— ONE PIECE.com(ワンピース) (@OPcom_info) November 15, 2019
おでんが九里に向かったあと、金庫のお金がなくなったと家臣がいいます。懐に金を入れるところをみたというオロチに対し、霜月康イエはおでんなら堂々ともっていくはずと心の中で思います。なぜ康イエはこんなオロチを家臣に据えているのでしょうか。謎です。
後の白ひげ海賊団の16番隊長が!?「窮屈でござる」が口癖の光月おでんに家臣が増えていく
鈴後では腹を空かせた兄弟、元花柳流家元の子、イゾウと弟の菊の丞に会い、希美ではカン十郎に、兎丼では元光月家お庭番衆の雷ぞうに、九里ではアシュラ童子に出会い、猛者どもを従えます。
サラッとイゾウが登場しましたが、マリンフォードでの大戦以来の登場ですね。
血生臭い土地、九里が人の生きる郷に
この快挙を受けて将軍光月スキヤキはおでんとの絶縁を解き、おでんに九里大名の称号を与えます。そして派遣された家臣ではなく、おでんを慕ってついてきた仲間に侍になれと語り、家臣の涙は城からあふれるのです。
そして海岸に打ち上げられたふたりは!?
どうみてもイヌアラシとネコマムシ! 次回も楽しみです。
ワンピース作中のLGBT表現
ところで今回の注目ポイントはイゾウと菊の丞の兄弟です。
なぜ菊の丞が女性の格好をしているのか
ワンピース作中ではなぜ菊の丞が女性の格好をしているのか言及されずに登場しています。潜伏調査のため、という記述はなかったと思います。今後の展開でも言及する場面は出てこないと思います。
マリンフォードの戦いでイゾウは口紅をひいていた
マリンフォードの戦いでもイゾウが口紅をしていること、前が肌蹴て胸が見えているため、男性であることはわかりますが、特に性別表記はされないままきています。
LGBTに該当する人は8%
推測すると、ふたりは女方の格好をするのが好きな男性のようです。これまでボン・クレーやイワンコフなどに対して雑な表現をしていたように感じますが、少しずつ時代にあわせて性別のグラデーションを意識した描き方を尾田先生はしてきたのではないでしょうか。
LGBT総合研究所が2016年に20歳から59歳までの人を対象に実施したマーケット調査によれば、LGBTに該当する人は8.0%というデータ結果があります。
つまり、100人キャラクターが登場すれば8人いてもおかしくないということです。世界各国にONE PIECEが広がる今、尾田先生はそのあたりを意識して描いているのではないでしょうか。
まとめ
今回は菊の丞とイゾウの関係性からLGBTに関する話題に広げてみました。これぞONE PIECEを題材にしたテクスト論という本ブログタイトルにふさわしい内容になったと思います。
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